von der Vogelwaide Kane Grade Rot 2023 / フォン・デア・フォーゲルヴァイデ カネ・グラーデ・ロート
von der Vogelwaide Kane Grade Rot 2023 / フォン・デア・フォーゲルヴァイデ カネ・グラーデ・ロート
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---以下輸入元資料より---
◾️Kane Grade Rot 2023 / カネ・グラーデ・ロート
生産国:Austria / オーストリア
地域:Niederösterreich / ニーダーエステライヒ
地区:Wachau / ヴァッハウ
品種:Syrah / シラー 70%
Zweigelt / ツヴァイゲルト 30%
タイプ:Red / 赤
アルコール度数:11%
容量:750ml
【畑】友人の畑のブドウ。オーガニック栽培。
【栽培・醸造】手摘みで収穫。50 %はマセラシオン・カルボニック。マロラクティック発酵を行い、澱とともに 半年間熟成。40 %は使用済みの300リットルの木樽で熟成。無濾過・無清澄で瓶詰め。
【年間生産量】1,200本
【コメント】ヴァッハウは白ワインが有名な産地だが、シャトー・パルメやジャン=ルイ・シャーヴで働いてい たダニエルが赤ワインも造りたいとの思いで始まったワイン。友人の畑だが二人も収穫を行っている。 軽やかで明るい仕上がり。ブルーベリーやラズベリーなどジューシーな赤系果実と黒系果実の風味があふれ、ロ ーズヒップやハイビスカスなどフローラルな香りが広がる。柔らかなタンニンと生き生きとした酸が特徴。
⚫︎von der Vogelwaide / フォン・デア・フォーゲルヴァイデ
ダニエル・フォーゲルヴァイトとミヒャエル・ドーナバウムの二人が手掛けるワイナリー、フォン・デア・フォーゲルヴァイデ。オーストリア屈指の銘醸地ヴァッハウの南岸、人口わずか160人の小さな村、アルンスドルフでワイン造りを行っている。ミヒャエルは、ドナウ川対岸のシュピッツ村のワイン生産者の家に生まれ、自然とワインの道を志した。クロスターノイブルクのワイン学校に進学するも、寄宿舎生活が合わず、クレムスのワイン学校へ転校。そこでブドウ栽培、醸造、マーケティングを学び、卒業後はオーストリア国内や南アフリカ、ドイツのファルツなどで経験を積んだ。ワイン以外にもう一つの情熱を見つける。それがインテリアデザインだった。その奥深さに魅了された彼は、デザイン学校に進学し、新たな道を模索する。一方、ダニエルはドイツ出身で、ワインとは無縁の家庭に育った。しかし、次第にワイン造りに興味を持ち、シュトゥットガルト近郊のワイン学校へ進学。ヴァイングート・ヴェールヴァークで修行し、その後、ガイゼンハイム大学で学びながら、フランスや南アフリカの名門ワイナリーで経験を積んだ。ドメーヌ・ド・ラ・オリゾン、コント・ラフォン、シャトー・パルメ、ジャン=ルイ・シャーヴといった名だたるワイナリーでの研鑽を経て、ボルドー大学で醸造学の修士号を取得。2017年には、ウィーンのBOKU(自然資源・生命科学大学)の修士課程に進学。
オーストリアのヴァッハウと言えば、グリューナー・ヴェルトリーナー やリースリングなど単一品種を使用した高品質なワイン産地として知ら れる。しかし、フォン・デア・フォーゲルヴァイデでは多くのキュヴェ でブドウ品種のブレンドを行っている。「最初はこの地域の多くの生産 者たちに、君たちのワインは一般的なヴァッハウのワインではないと言 われた。しかし、僕たちは一般的なワインじゃなく、僕らのワインを造 りたいんだ。そして何より、単一品種のワインだけを造れるほど、それ ぞれの生産量が多くないんだ」と二人は冗談交じりに笑う。所有する畑 は高樹齢のブドウが植えられた区画が多く、14カ所に細かく分かれ、さ らに12のブドウ品種を栽培している。「僕らは自然の一部としてワイン 造りを行う。だから多様性があることが大切なんだ。」 また彼らのワイン造りも“伝統的な”ヴァッハウのワインではない。一般 的に、ヴァッハウでは熟成にステンレスタンクや大樽を使用するが、彼 らはブルゴーニュから購入した使用済みのバリックを用いる。ダニエル がドメーヌ・ド・ラ・オリゾンで、コント・ラフォン、シャトー・パルメ、ジャン=ルイ・シャーヴといったフランスの名門ワイナリーで働い ていた影響が大きいのだろう。「ガレージセラーには、物理的にバリッ クしか入らなかったんだ」と彼らは笑う。 彼らのワインを飲むと、偉大な伝統があるからこそ、その枠からはみ出 す覚悟と可能性を感じる。

