Tinessa Ognostro Rosso 2021 / ティネッサ オニョストロ・ロッソ
Tinessa Ognostro Rosso 2021 / ティネッサ オニョストロ・ロッソ
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---以下輸入元資料より---
◾️Ognostro Rosso 2021 / オニョストロ・ロッソ
生産国:Italy / イタリア
地域:Campagna / カンパーニャ
地区:Montemarano / モンテマラーノ
品種:Aglianico / アリアニコ
タイプ:Red / 赤
アルコール度数:14.5%
容量:750ml
【畑】モンテマラーノ(標高400 m、北向き、樹齢30-50年、グイヨ仕立てでVSPおよびコルドン仕立て)、カステ ルフランチ(標高480 m、南西向き、樹齢50-100年、ペルゴラ仕立て)の畑のブドウをブレンド、収量25 hL/ha、
【栽培・醸造】収穫は手摘み。除梗し1カ月間コンクリートタンクにてマセラシオン。野生酵母を用いてコンクリ ートタンクで発酵。コンクリートタンクで16カ月熟成。無濾過・無清澄で瓶詰め。2年間瓶内熟成を行いリリー ス。
【年間生産量】5,000本
【コメント】シチリアのワイン生産者グスティネッラのソニアが招待してくれたBBQで友人が造ってるワインだと言ってオニョストロ・ロッソ2018年ヴィンテージを開けてくれた。その感動で、その場でソニアにマルコを紹 介してくれるように頼んだ。インクのような深く濃い色合いだが、口に含んだ瞬間にそのピュアさと繊細さに驚く。ブラックベリーやレッドプラムなどの果実にバラのような華やかな香り。タンニンは多いがとてもシルキー で滑らかな口当たり。高い酸が中盤から後半への味わいを支え、広く長く余韻へと繋がっていく。通常、高いタ ンニンを和らげるため樽で長期間熟成することが多いアリアニコだが、収量を抑えギリギリまで収穫を遅く待つことにより、樽を使用しなくともタンニンの成熟が感じられる。アリアニコの品種としてのキャラクターと素晴らしさが理解できるワイン。
⚫︎Tinessa / ティネッサ
カンパーニャ州出身のマルコ・ティネッサは、経済学を学び、ミラノで金融業界に身を置いていた。30歳頃にワインの魅力に引き込まれ、持ち前の行動力と社交性でピエモンテやブルゴーニュを中心に数多くの生産者を訪ね歩く。ブドウ栽培や醸造について、シャトー・ラヤス、コシュ・デュリ、ソルデーラ、フランク・コーネリッセンなど名だたる造り手たちから学び、自然と調和したワイン造りの本質を少しずつ理解していった。やがて、自らもワインを造りたいという想いが芽生える。ただし、彼はワイナリーの家系でもなければ、ブドウ栽培を行う家族や親戚もいない。そんな中、知人の紹介で、故郷から約50km離れたイルピニア地方のモンテマラーノにある高樹齢のブドウ畑を入手することができた。畑でのアプローチに関する知見はあったが、醸造設備が手元にない。そこで頼ったのが、面識のあったシチリアのナチュラルワイン界の第一人者、フランク・コーネリッセンだった。「場所がないなら、うちでワインを造っていいよ」という想定外の申し出を受け、2007年からの10年間、収穫したブドウをシチリアに運び、フランク・コーネリッセンのサポートを受けながらワイン造りを開始した。
高樹齢のフィアーノとアリアニコの畑から、それぞれ1種類の白ワインと 赤ワインを造り始める。ワインの名はOgnostro(オニョストロ)。カンパ ーニャの方言で”インク”を意味し、アリアニコの濃く深い色合いからイン スピレーションを得た。タウラージDOCGでは最低3年の熟成(うち1年は 樽)が義務づけられているが、マルコは師であるフランク・コーネリッセ ンから学んだ”ブドウ本来のピュアな味わいを表現する”という哲学のも と、フランク・コーネリッセンと同様、樽は一切使わない。発酵と熟成に はアンフォラやガラス容器を用いる。「樽の風味はワインの邪魔になると 考えている。だからこそ、最良のブドウを育てることに全力を注ぐんだ」 と語る。徹底した低収量(25 hL/ha)と、熟しても酸を保つというアリア ニコの品種特性を活かし、ブドウの完全な成熟を待って11月に収穫するこ とも多い。2017年、フランクのセラーが手狭になり、新たな醸造拠点を探 す必要に迫られたマルコに手を差し伸べたのが、ピエモンテの名門カッシ ーナ・フォンタナのマリオだった。「それなら、うちで造ってもいいよ」 と再び偉大な師に導かれる形で、翌年から彼のセラーで醸造を行うことに なる。その後もミラノの自宅で仲間とワインを仕込むなどの試みを重ね、 2020年には念願の自前セラーを畑近くに確保。2021年ヴィンテージから は、ようやく畑と醸造所の一体運用が実現した。

