Ponsart DS (B20) NV / ポンサール デーエス
Ponsart DS (B20) NV / ポンサール デーエス
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---以下輸入元資料より---
◾️DS (B20) NV / デーエス
生産国:France / フランス
地域:Champagne / シャンパーニュ
地区:Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
村:Janvry / ジャンヴリー
品種:Meunier / ムニエ 100%
タイプ:Sparkling / 泡
アルコール度数:12%
容量:750ml
オーク樽(228L&600L)で発酵、8ヶ月熟成後、瓶熟42ヶ月。ドサージュ2g/L。
ジェルミニーにて1968年にマサル・セレクションで植樹された古樹のムニエを使用。赤いベリーや白い花の華やかなアロマにブリオッシュのニュアンスが重なる。ふんわりとした質感に、きめ細やかな泡とたっぷりとした果実味、緻密な酸が調和したバランスの良い1本。
⚫︎Ponsart / ポンサール
モンターニュ・ド・ランス、ジャンヴリー村に居を構えるポンサールは、3人の兄妹が営むレコルタン・マニピュランだ。彼らは、年産2万本程度の小規模な家族経営メゾン、ポンサール・デラガルドを実家としながら、2016年に自らのファースト・キュヴェを醸造。2025年から3人の手によるオリジナル・シャンパーニュの生産を本格化させた、まさに新進気鋭の造り手である。醸造責任者を務める弟のシャルルは、アヴィーズにて栽培と醸造を学び、ヴリニーのロジェ・クーロンでのインターンなどを経て、2016年に家業へ戻った。兄のバティストは、ヴリニーのルラージュ・プジョーで研鑽を積んだ後、農業機械の操作や整備を学び、現在はブドウ畑の機材管理と土壌管理を一手に担う。そしてビジネスとマーケティングの学位を修めた妹のベルティーヌは、その魅力と哲学を世界に伝えるべく、販売戦略と広報を統括している。ポンサールは、三者三様の才能を結集し、彼らが描く理想のシャンパーニュ造りを追求している。
家族が守り育てる10haの畑は、モンターニュ・ド・ランスの10の異なる村に広がるが、その中心を成すのはジャンヴリー村とジェルミニー村の2つである。ランスの南西に位置するこの西側エリアは、ラ・プティット・モンターニュ・ド・ランス地区と呼ばれ、北向き斜面や平地が多いことから、霜害に強いムニエの栽培比率が高い。ヴァレ・ド・ラ・マルヌとともにシャンパーニュにおけるムニエの2大産地の一つであるが、川に近いヴァレ・ド・ラ・マルヌに対し、プティット・モンターニュはより山岳地帯の土壌を持ち、川沿いのフルーティーで丸みのあるムニエに対し、ワインの骨格もより力強く、深みを持つ傾向にある。ポンサールの品種構成は、ムニエが60%、シャルドネが25%、ピノ・ノワールが15%であり、彼らは「ワイナリーのテロワールのアイデンティティはムニエにある」と語る。
3人が掲げるフィロソフィは、「環境への深い配慮とブドウ樹への敬意に基づき、テロワールの真髄を映し出すこと」にある。ブドウ樹一本一本の個性を深く理解し、そのポテンシャルを最大限に引き出すべく、謙虚な姿勢で栽培に向き合う。この真摯なアプローチが、誠実で寛大かつ、優雅な複雑さを備えたワインを生み出す礎になるという。環境への深い配慮は、彼らのシャンパーニュ造りの根幹をなしている。畑はオーガニック栽培で管理され、化学除草剤は一切使用せず、銅、硫黄、植物エキスのみを使用。土壌の健康と周辺の生態系への配慮を第一に考え、区画の周囲には果樹を植えるなど徹底し、将来の有機認証取得を目指す。醸造においても、人的介入を最小限に抑え、自然酵母での発酵を基本としている。ワインはオーク樽で発酵・熟成し、清澄や濾過は行わない。収穫時には、ブドウの酸化を防ぐために小型の収穫箱を採用する徹底ぶりだ。2025年には、年間を通して安定した温度管理ができる自社ワイナリーが完成した。そこには最新鋭のコカールPAIプレス機が導入され、発酵過程を精密に管理する温度管理機能付きのタンクも備わっている。この設備投資は、ワインの精度と品質をさらなる高みへと引き上げるための大きな一歩であり、テロワールの潜在力を最大限に引き出すことに意欲を燃やす3人の情熱の証でもある。

