Phillip Hedderman Les Ciels Changeants Côtes du Jura Chardonnay 2023 / フィリップ・ヘダーマン レ・シエル・シャンジョン コート・ド・ジュラ・シャルドネ
Phillip Hedderman Les Ciels Changeants Côtes du Jura Chardonnay 2023 / フィリップ・ヘダーマン レ・シエル・シャンジョン コート・ド・ジュラ・シャルドネ
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---以下輸入元資料より---
◾️Les Ciels Changeants Côtes du Jura Chardonnay 2023 / レ・シエル・シャンジョン コート・ド・ジュラ・シャルドネ
生産国:France / フランス
地域:Jura / ジュラ
品種:Chardonnay / シャルドネ
タイプ:White / 白
アルコール度数:13.5%
容量:750ml
2つの区画のブレンド。区画1. トレムレット、ダブル・ギヨー仕立て、標高190 m、西向き斜面、植密度 6,600本/ha、収量60 hl/ha、深い粘土質土壌、樹齢40-50 年
区画2. カルヴェール、ダブル・ギヨー仕立て、標高210 m、東向き斜面、植密度6,600本/ha、収量60 hl/ha、灰 色マール土壌、樹齢40-50 年
【栽培・醸造】収穫は手摘みで収穫時に畑で選定を行う。全房でプレス。24時間静置し、野生酵母を使用し、 古いバリックで発酵を行う。マロラクティック発酵を経て、そのまま古いバリックで18カ月熟成。タンクに移 し6週間静置。無濾過・無清澄で瓶詰め。
【年間生産量】1,500本
【コメント】フィルにとって2年目のヴィンテージとなった2023年。理想的な気候だった、と語るように病害 のリスクが少なく健康的なブドウが収穫された。量、質ともに満足できた年だとフィルは言う。一方、2024年は春の霜害とその後の継続的な降雨で収量が大幅に減少した。トレムレットの畑はブドウが一切取れなく、生産量は300本のみとなった。そのためフランス国内のみでの販売になる予定とのこと。残念だが、2025年ヴィ ンテージが良い年になることを願うばかり。 ジュラのシャルドネらしい澄んだ風味が吹き抜ける一本。緻密さと躍動感が同居するスタイル。香りには、フ レッシュなリンゴ、砂糖漬けのレモン、サンザシの花、そしてほんのりとチョークのニュアンス。 口に含むと、張りのあるミネラル感が広がり、穏やかな酸化のニュアンスが奥行きを与えつつも、酸を中心とした芯の通った味わい。
⚫︎Phillip Hedderman / フィリップ・ヘダーマン
2021年にジュラに移住したフィルは2022年から買いブドウでワイン造りを開始した。「ワインを造 るうえで最も大切なことは、自分の好み、造りたいワインを知ること。そこを目指してすべての作 業を行う。しかしそれと同時に、ワインは自然が作り上げるものでもある。自分の好みにするため に化学物質を加えたり、ワインの要素を取り除くことはしたくない。だから、理想のワインを造る ために最適な環境を見つけなければならない」と語る。現在は知人から購入したシャルドネとサヴ ァニャンからワインを造っている。2023年にはついにシャルドネとサヴァニャンの自社畑も植樹 し、基盤を築き始めた。「まだ植樹したブドウからワインが造れるのは数年先だけど、ようやく自 分の手で本当の意味での“はじまり”をつくれた気がした。」畑はシャトー・シャロン AOC エリアに 隣接する コート・ド・ジュラ AOC 区画に位置し、冷涼なミクロクリマと石灰質マール土壌が、彼 の目指すワインスタイルに理想的な環境を提供している。 プロジェクトの名前はLes Ciels Changeants(レ・シエル・シャンジョン、変わりゆく空)とした。 「畑ごとに見える空が違っていて、時間や季節によっても刻々と変わっていく。その変化の美しさ は、僕にとって“自然と共にあるワイン造り”の象徴。そして同時に、この地域に新しい世代が次々 と生まれていること。まさに時代の移ろいを表している。」
フィルが目指すのは、味わいに動き、躍動感があるワイン。口の中でワインが踊るように、リズムを刻みながら移り変わる感覚。その動きを支えるのが酸であり、他の要素との調和がすべての鍵を握る。「だからこそ、収穫日は絶対に妥協しない。畑でブドウの状態を見て、香りを嗅いで、噛んでみて、心と体でその瞬間を決める。すべてのバランスはそこから始まるから。」彼のように、ジュラでは、他のドメーヌで働きながら買いブドウから自らのワイン造りを始める若い造り手たちが増えている。土地の価格やブドウの確保は決して簡単ではない。だが彼はそれを“挑戦”ではなく“希望”と捉えている。「いつか、ヴァン・ジョーヌやマクヴァン・ド・ジュラといったこの土地を象徴するワインも造りたい。そのためには、まずは生産量を少しずつ増やしながら、足場を固めていくこと。時間はかかるかもしれないけれど、僕には見えているんだ。あの空の下で、自分のワインが育っていく姿が。」

