Manfredi Manfredi Rosso 2023 / マンフレディ マンフレディ ロッソ
Manfredi Manfredi Rosso 2023 / マンフレディ マンフレディ ロッソ
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---以下輸入元資料より---
◾️Manfredi Rosso 2023 / マンフレディ ロッソ
生産国:Italy / イタリア
地域:Sicily / シチリア
地区:Marsala / マルサラ
品種:Nerello Mascalese / ネレッロ・マスカレーゼ
Nero d'Avola / ネロ・ダーヴォラ
Nocera / ノチェーラ
タイプ:Red / 赤
アルコール度数:13%
容量:750ml
【畑】キアヴォーロ、オーガニック栽培、アルベレッロおよびグイヨ仕立て、25-30 hL/ha、砂質または粘土 石灰質土壌、樹齢10-20 年
【栽培・醸造】収穫は手摘み。プラスチック製のタンクの底に全房、上部に除梗したブドウを敷き詰め4-5日 スキンコンタクト。足で踏むつぶしそのままピジャージュを行いながら15日間発酵を行う。ステンレスタンク に移動し8-9カ月熟成。無濾過・無清澄で瓶詰め。
【年間生産量】3,200本
【コメント】ネレッロ・マスカレーゼ、ネロ・ダーヴォラ、ノチェーラ同量ずつ使用。これまでの経験から、 マルサラの赤ワインからフレッシュさとブドウの熟度を同時に感じることは期待していなかったが、いい意味 で裏切られた。グアンチャーレを使ったカルボナーラなんかと合わせてみたいと想像力を掻き立てられる。 ブルーベリーやラベンダーにやや薬草的な香りが深みを与える。タンニンの量はあるが上質で艶やか。フレッ シュな酸もあり、ピノ・ノワールにも似たストラクチャーを感じる。全房由来のスパイシーさがアクセントを 加えている。
⚫︎Manfredi / マンフレディ
シチリア島西部のマルサラと言えば、地域名を冠した酸化的な酒精強化ワインを思い浮かべる人が多いと思う。18世紀後半、イギリス人商人ジョン・ウッドハウスがこの地での生産と輸出を始めたことをきっかけに誕生したマルサラワイン。19世紀前半にはベンジャミン・イングラムやジョゼフ・ホイットカーといった商人の登場により、マルサラはイギリス市場向けの重要な輸出産地として急成長を遂げた。その後、イタリア人実業家ヴィンチェンツォ・フローリオの参入により、マルサラワインは産業化が進み、品質も向上。第二次世界大戦後には需要の減少という試練もあったが、1980年代からはマルコ・デ・バルトリが伝統的製法の復興に尽力し、クラシックスタイルの辛口マルサラの再評価を牽引してきた。2000年代前半には、マルコ・デ・バルトリの哲学を受け継ぐニーノ・バラッコなどの造り手も登場。そうした流れの中で、現在のマルサラにおいて、伝統品種を用いた非酒精強化のスティルワインという新しい表現に挑戦しているのがフランコ・マンフレディである。
世界中の最先端トレンドのワインが集うニューヨークにおいて、マンフレディのワインは、洗練された料理と優れたワインリストで知られ、ミシュランにも掲載されるファインダイニング「チャンバース」のセレクションにも加えられている。同店のワインリストを手掛けるのは、2023年のソムリエ世界大会で4位に入賞したマスター・ソムリエ、パスカリーヌ・ルペルティエ。彼女の厳選するワインのひとつとしてオンリストされたことで、マンフレディの名前は国際的な注目を集めている。
マンフレディが目指すのは、マルサラの土地の個性を反映した高品質なワイン。マルサラは一般的に、豊富な日 照と恒常的に吹く風により、病害のリスクが比較的低い地域として知られている。マンフレディもこの環境を活かし、オーガニック栽培を実践している。ただし、高品質なワインを造るためのブドウ栽培が必ずしも容易であ るわけではない。強い日差しと温暖な気候はオーガニック栽培に有利ではあるが、一方でブドウの過熟や日焼け、酸の欠乏といった課題も伴う。大手生産者や輸出市場向けに安定した品質を目指す造り手の中には、補酸を行う者も少なくない。また、近年では生育期に集中豪雨が発生することもあり、畑の風通しを保ち、病害を防ぐ ためには適切な剪定が不可欠となる。「マルサラのブドウには、本来きれいな酸があり、塩味やミネラルを感じ られる。僕はそれをワインに映し出すことを目指している。酸を保ちつつしっかりと熟度のあるブドウを収穫す るためには、畑での作業こそが最も重要だ」とマンフレディは語る。 セラーでは、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出すため、可能な限り低介入の醸造を行う。発酵は白ワイン では栗の木製の樽、赤ワインではプラスチック製容器を用い、すべてのワインをステンレスタンクで熟成させて いる。「フレッシュなアロマを保つために、発酵や熟成段階で温度管理をする生産者もいるけれど、僕はあえて しない。マルサラの強い日差しのもとで育ったブドウは、酸化に対して自然な耐性があるから。そして、ヴィン ツェンツォのセラーにはそんなに電源もないからね」と笑う。発酵には野生酵母を用い、SO₂は瓶詰時にごく少量のみ添加。それ以外の添加物は一切使用しない。「僕はこの土地を反映したブドウから、自然なワインを造りた いと考えている。でもそれは、揮発酸が味わいを覆い隠すような“ファンキーなナチュラルワイン”ではなく、これまで出会ってきた偉大な生産者たちのように、クリーンでブドウのエネルギーをまっすぐ感じられる高品質な ワインなんだ。」

