Gustinella Vino di Confine 2022 / グスティネッラ ヴィーノ・ディ・コンフィーネ
Gustinella Vino di Confine 2022 / グスティネッラ ヴィーノ・ディ・コンフィーネ
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---以下輸入元資料より---
◾️Vino di Confine 2022 / ヴィーノ・ディ・コンフィーネ
生産国:Italy / イタリア
地域:Sicily / シチリア
地区:Etna / エトナ (DOC外)
品種:Grenache / グルナッシュ 40%
Grecanico Dorato / グレカニカ・ドラート 30%
Others / その他 30%
タイプ:Red / 赤
アルコール度数:12.5%
容量:750ml
【畑】シングルヴィンヤード、オーガニック栽培、アルベレッロ仕立て、標高1,100 m、樹齢50-120年
【栽培・醸造】10月2週目に手摘みで収穫。すべてのブドウを同時に収穫し全てを混ぜて醸造を行う。90 %を除梗 し、2日間マセラシオン。伝統的な木製のプレス機で優しく圧搾。ステンレスタンクにて野生酵母で発酵を行う。 30 %コンクリートタンク、70 %デミジョンで熟成。そのままマロラクティック発酵を行う。ラッキングを2回行 い、瓶詰め。8カ月瓶内熟成を行いリリース。
【コメント】ロザートとは別の単一畑。ワイン名はエトナDOCの境界(confine)の外であることに由来する。こ ちらの畑はロザートよりも、果肉まで赤いタンテュリエ品種であるアリカンテ・ブーシェが多いため赤ワイン の色調になる。やや淡いクリムゾンレッドの色調。 香りは森のイチゴ、ガリーグ、レザー、シナモンバーク といった複雑な野趣を感じさせる。 緻密で魅力的なストラクチャー。 味わいはイチゴやチェリーの果実、繊細な酸が芯にあり、山の涼しさを感じさせる。
⚫︎Gustinella / グスティネッラ
この地域では若いワイン生産者は非常に珍しかったため、村の年配の人々はソニアが古いブドウ畑を手入れしている姿に強く心を惹かれた。人々はしばしば彼女のもとを訪れ、話しかけて くるようになった。そしてその会話の中で、自分の祖父もかつ てこの地でワインを造っていたという事実をソニアは初めて知ることになる。「君はグスティネッロの孫だよね? 彼はこの村でパルメント(共同搾汁所)を営み、村人たちはそこで自家消費用のワインを造っていたんだよ。」彼女は村人に招かれ て、そうした家族経営の小さな畑を頻繁に訪れるようになる。 「これは本当に宝物だ。」ソニアはそう感じていた。 「ぜひ、うちのブドウもあなたのワイン造りに使ってほしい」と、やがて村中からブドウが集まりはじめる。こうし て、マレットで唯一の正式なワイン生産者となった。収穫の際には村人が35人以上も集まり手伝ってくれた。ソニアは祖父へのオマージュとして、ワイナリー名を彼の名前グスティネッロ(Gustinello)の女性形グスティネッラ (Gustinella)とした。村の人々、そしてワインが繋いでくれた人間関係に感謝して、シチリアの方言で”一緒に集って何かをしよう”を意味する“Jungìmmune(ユンジムネ)”という名前をワインにつけた。
現在、ソニアは12カ所の区画で計2haのブドウを栽培している。ブドウ畑は標高1,100-1,300 mとエトナで最も高く、周りはピスタチオの畑ばかり。そのため、エトナを代表するネレッロ・マスカレーゼなどの品種はうまく育たない。その代わりに、黒ブドウはグルナッシュやアリカンテ・ブーシェ、白ブドウはグレカニコ・ドラートが中心で、他にも15種類ほど、中には品種が不明なブドウも植えられている。そして、火山性の砂質土壌のためフィロキセラが広まら ず、樹齢120年を超えるブドウが多く見られる。すべてが自根である。山の西側はエトナDOCに含まれないが、近年そ の冷涼な気候と手つかずの高樹齢を求めて、多くの生産者が西側の畑を購入し始めている。ソニアは古来のアルベレッロ仕立てのブドウを守り、完全手作業かつ化学薬品を一切使わずに畑を管理している。「ブドウ品種よりも、この 土地を表現するワインを造りたい。地域の文化を継承していきたい」と語るソニアは、この地域の伝統に倣い、赤・ 白・ロゼいずれも畑に混植された複数品種を一緒に収穫・仕込む伝統的な混醸スタイルを採用。収穫は10月初旬から 11月初旬にかけて、すべて手摘みで行う。醸造ではブドウのエネルギーと繊細さを表現するため、樽は使用せず、ス テンレスタンク、セメントタンク、ガラス製のデミジョンなど、中立的でミクロな酸化が可能な容器を使い分けてい る。ごく少量のSO2を添加するのみで、他には一切の添加物を加えない。 「私がこの地に来たとき、多くの人に『マレットには何もない』と言われた。でも、私が見つけたのは、手つかずで 力強い自然、そして古くから続く貴重な農業文化という宝物だった。ここには、今ではほとんど失われかけた品種が 育つ、樹齢100年を超える畑があり、色彩と香り、生命力に満ち、森の中で桜やクルミの木々と絡み合うように存在し ていた。私はこの土地の“守り手”になることを決意し、この地の果実を、山の純粋さを映す本物の手仕事ワインへと 昇華させることを使命だと思っている。」 ワイン造りを始めて数年だが、スターワインリストに名を連ねるニューヨークのチャンバース、ロンドンのノーブ ル・ロットなどに名だたる店舗が彼女のワインをオンリストするなど、世界で注目を集めている。

