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Carsten Saalwächter Chardonnay 2021 / カーステン・ザールヴェヒター シャルドネ

Carsten Saalwächter Chardonnay 2021 / カーステン・ザールヴェヒター シャルドネ

通常価格 ¥12,100
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税込


---以下輸入元資料より---

◾️Chardonnay 2021 / シャルドネ

生産国:Germany / ドイツ
地域:Rheinhessen / ラインヘッセン
地区:Ingelheim am Rhein / インゲルハイム・アム・ライン
品種:Chardonnay / シャルドネ(樹齢30年)
タイプ:White / 白
アルコール度数:12%
容量:750ml

手摘みで収穫後、全房プレス。24時間かけてゆっくりとプレスす る。600Lと1200Lの古樽にモストを移し自然発酵後、18 ヶ月シュールリー。さらに半年間ステンレスタンクで静置させ、無清澄・無濾過でボ トリング。 SO2 瓶詰め時:20mg/L トータル:33mg/L

⚫︎Carsten Saalwächter / カーステン・ザールヴェヒター

カーステン・ザールヴェヒターはインゲルハイム(ラインヘッセン)に拠点を置きつつ、インゲルハイムとアスマンスハウゼン(ラインガウ)の畑から大きく2種類のワインを造ります。

カーステンはまだ30歳になったばかりですが、とても落ち着きがあり、老練な雰囲気すら感じさせます。それは恐らくカーステンが1872年から続くワイナリーの6代目当主であり、迷路のような立派な地下セラーが受け継がれてきたからかもしれません。多くの若手はワインを造り始めて試行錯誤を重ねますが、カーステンの語り口調は、ワインのスタイルがある程度定まっており、それを実現する手段を心得ているように感じさせます。現場で経験を積むことこそが最も重要と考えたカーステンは醸造学校に入学することはせず、ドイツやフランスのワイナリーで研修を重ねました。父親が営むワイナリーに帰り、2017年に初めて自分のワインを造るまで約10年の歳月を要しました。

それほどカーステンには色々と経験を積んだ上で、ワインを造りたかったという想いがありました。インゲルハイムに帰った彼は、畑を取り巻く自然環境を大切にし、土地・気候に忠実なワインを造ることを決めました。上の世代では一般的である科学的なアプローチなどは一切放棄し、ブドウ樹の力を信じた畑造りを始めました。インゲルハイムは長い伝統があるワイン産地でもあるので、彼の「放任主義」は周囲ですぐ噂になりましたが、カーステンには結果で証明しようという強い意気込みがあり、それは2017年のファーストリリース後、すぐに現実のものとなりました。

ザールヴェヒター家は、インゲルハイム周辺に北、東、西向きの畑を所有しています。昔はエクスレ度数重視のワイン造りが一般的だったため、南向きの区画を所有していなかったザールヴェヒター家は周囲から度々憐憫の眼差しを送られたといいます。しかし、過度な気温上昇が警戒される昨今では、畑の向きがむしろメリットとなることが多いようです。貝殻石灰岩が主体のインゲルハイムでは、主にピノ・ブラン、ピノ・グリ、シルヴァーナ、シャルドネ、そしてピノ・ノワールを栽培し、アスマンスハウゼンのスレート土壌ではピノ・ノワールのみを栽培しています。インゲルハイムの石灰岩と、アスマンスハウゼンのスレートの二つの土壌から2種類のピノ・ノワールを造れることは家族の特権だとカーステンは微笑みます。

白ワインに関しては、フランス系品種に注力し、ゆっくりした発酵と長期の地下セラー熟成からくる艶やかでエネルギッシュなワインを造ります。注目を集めやすいフランス系品種ですが、カーステンはラインヘッセンの伝統品種であるシルヴァーナに主眼を置いています。シャルドネより中性的で、より頑丈な品種であるシルヴァーナは今後より重要な品種になっていくとカーステンは楽しげに語ります。やはり在来種に近いブドウから良質なワインを造ることに大きな意義を感じているようです。

アスマンスハウゼンのスレートからできるピノ・ノワールは、インゲルハイムの華奢なピノ・ノワールとは異なり、黒い鉱物感のあるしっかりとしたワインになります。「地獄山」の名前で知られるVDPのグランクリュ「ホルンベルグ」は赤いスレートからなり、ドイツのヴォーヌ・ロマネと呼ばれるアスマンスハウゼンのフィレの部分に当たります。それは、ライン川が畑全体を温め、またスレートが日中温められ、夜間も熱を発することで、ブドウがしっかりと熟すからです。世界が注目する伝統産地であるからこそ生み出せる味わいがあり、プレッシャーをプレッシャーと感じない強い精神力を持つカーステンが今後独自のアプローチでどのようなワインを造り出すか、長期に渡るドキュメンタリー映画を見ているような気分で楽しみが尽きません。

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