Bencze Birtok AUTOCHTHON 2022 / ベンツェ・ビルトック オートクトン
Bencze Birtok AUTOCHTHON 2022 / ベンツェ・ビルトック オートクトン
---以下輸入元資料より---
◾️AUTOCHTHON 2022 / オートクトン
生産国:Hungary / ハンガリー
地区:Hegymagas / ヘジマガス
品種:Hárslevelű / ハーシュレヴェリュ 47%
Furmint / フルミント 30%
Kéknyelű / ケークニェルー 20%
Piros Bakator / ピロス・バカトール 3%
タイプ:White / 白
アルコール度数:11.5%
容量:750ml
海 抜180m。玄武岩、凝灰岩、砂岩、表土は 褐色森林土、石灰岩の岩盤。植樹は2015 年が主(Piros Bakator1999年植樹)。 templomdombi(教会の丘の意)の区画。 ブドウはさまざまな時期に収穫。ほとんどのブドウは全房で優しくプレス、重力で自然に澱びかれて、液体が集まり自然に醗酵及び 10か月の熟成、それらはすべて石器のタンクで行われます。 ハーシュレヴェリュの7%は全房にてアンフォラで発酵。カルボニックマセレーションが施される。その後、ブレンドされて無清澄、無濾過、無亜硫酸で2023年8月末に瓶詰めです。 くぐもった香りの窮屈な感じはごく短い間。唐突に美の扉が開きます。ゴールデンキウイ、 アロエ、白桃、アケビ、日向夏、様々なフルーツから、ジャスミン、セージ、そして甘やかな乳酸系飲料の香りへ。芳醇な旨味とコク、ベンツェらしい力強い酸とのバランスは絶妙。スタンダードワインにしてラグジュア リーさを感じるほどにワインは完成しています。2022年Autochton恐るべしです。
⚫︎Bencze Birtok / ベンツェ・ビルトック
SZÓLÓの当主であり醸造家のTímea Élessは、トカイ地方 タリヤ(Tállya)村で生まれました。彼女の祖父母は地元 のブドウ畑で収穫や接ぎ木の作業をしており、彼女自身も幼い頃からブドウ畑で農作業にかかわることで、ブドウへの愛情が自然に育まれていきました。紆余曲折あり、2009年祖父の0.3 ヘクタールの土地を引き継ぐ機会が訪れます。Tímeaと夫のTamásは、家族が所有していた土地も含め、周辺地域で追加の区画をゆっくりと購入し、同時にワイン造りを始めます。 2014年がファーストヴィンテージ。Tímeaは、最初からブドウの生命力と生物多様性を維持するために有機栽培を実践しました(2015年オーガニック認証)。現在はビオディ ナミに移行(2021年Demeter)。ワインを自然との関係性の表現としてとらえ、自然との調和が達成されたときに良いワ インができるのだと信じています。
トカイは火山性土壌を主とします。SZÓLÓが所在するタリヤ村の畑は流紋岩質凝灰岩を主として、畑によって微妙に土壌構成が変わります。現在は約10ヘクタールの土地を所有しており、フルミント種、ハルシュレヴェリュ種をメインにSárgamuskotály(ミュスカ・ブラン・ア・プチグラン)、Kabar(ハルシュレヴェリュとブーヴィエの交配)などを栽培。もっとも古いフルミントは樹齢60~80年です。伝統的な生産者が多く存在するトカイにおいて、ナチュラルワインの生産者はごくわずかです。そんな中でTímeaは伝統的なトカイワインの素晴らしさを継承しつつも、ナチュラルという新しいあり方をそこに共存させようとしています。彼女のドライワインにはナチュラルラインとそうでないものがあり、ナチュラルラインは天然酵母で醸され、亜硫酸ゼロ瓶詰めされます。一方で甘口はそのエレガンスを失わせないためにナチュラルに栽培されたブドウを天然酵母で醸し、瓶詰めの際亜硫酸を添加します。これはナチュラルワイン不毛の土地であるトカイにおいて、偉大な挑戦なのです。彼女もまたStrekovのZsoltを尊敬しています。ハンガリーにおけるStrekovの存在の大きさを感じますが、Zsoltのヴェルシュリースリングを使ったワインを特に愛しているそうです。またBenczeやMauerとも交流があります。良い生産者は良い生産者を知る。まさにその通りだと思います。