Bencze Birtok ARIES 2020 / ベンツェ・ビルトック アリーズ
Bencze Birtok ARIES 2020 / ベンツェ・ビルトック アリーズ
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---以下輸入元資料より---
◾️ARIES 2020 / アリーズ
生産国:Hungary / ハンガリー
地区:Hegymagas / ヘジマガス
品種:Riesling / リースリング 100%
タイプ:White / 白
アルコール度数:12.5%
容量:750ml
海抜240m。templomdombi(教会の丘の意)の区画より。表土は褐色の森林土壌、粘土、砂が交互に堆積した非常に密な玄武岩質、凝灰岩、基盤は砂質石灰岩。第一区画は1976年植樹の低木仕立てリースリング。第三区画は高垣仕立て長梢剪定のリースリング。収穫は第三区画から9月6日と21日。第一区画から9月17日の3回でした。Ariesのために選ばれた最高のブドウを全房で優しくダイレクトプレス。ジュースはstoneware(炻器)に移され発酵。澱と共に21か月の時を過ごしました。無清澄、無濾過、亜硫酸無添加で2022年6月21日瓶詰めです。はじめてBenczeを訪問した時に、まず連れてこられたのが最も古くに植樹されたリースリングの畑templomdombiでした。この畑でイシュトヴァンが話してくれたことは今も私たちの胸に残っています。オレンジがかった薄にごりの黄色。高貴な柑橘と甘やかなグリーン。熟した多様な柑橘、淡く香るベルガモット、キウイ、サルナシ。続いてバニラやミルクフォーム、ラムネ、冷やし飴。Benczeらしい冷徹なミネラルと優しく穏やかな果実とうま味。この絶妙なバランス。そして口中でどこまでも広がっていくような感覚をもたらしてくれる強い酸味。バラトンの湖畔でたたずみ、永遠を感じているような、ロマンティックな心象風景が浮かびます。このワインはイシュトヴァンの精神性を表現しているかのようです…。現在飲んでももちろん美味しく、ナチュラルに作られた白ワインにおける一つの究極の在り方を体験いただけると思います。が、やはり、リ-スリング。長い熟成に耐え、さらなる品質の向上を実現することでしょう。
⚫︎Bencze Birtok / ベンツェ・ビルトック
SZÓLÓの当主であり醸造家のTímea Élessは、トカイ地方 タリヤ(Tállya)村で生まれました。彼女の祖父母は地元 のブドウ畑で収穫や接ぎ木の作業をしており、彼女自身も幼い頃からブドウ畑で農作業にかかわることで、ブドウへの愛情が自然に育まれていきました。紆余曲折あり、2009年祖父の0.3 ヘクタールの土地を引き継ぐ機会が訪れます。Tímeaと夫のTamásは、家族が所有していた土地も含め、周辺地域で追加の区画をゆっくりと購入し、同時にワイン造りを始めます。 2014年がファーストヴィンテージ。Tímeaは、最初からブドウの生命力と生物多様性を維持するために有機栽培を実践しました(2015年オーガニック認証)。現在はビオディ ナミに移行(2021年Demeter)。ワインを自然との関係性の表現としてとらえ、自然との調和が達成されたときに良いワ インができるのだと信じています。
トカイは火山性土壌を主とします。SZÓLÓが所在するタリヤ村の畑は流紋岩質凝灰岩を主として、畑によって微妙に土壌構成が変わります。現在は約10ヘクタールの土地を所有しており、フルミント種、ハルシュレヴェリュ種をメインにSárgamuskotály(ミュスカ・ブラン・ア・プチグラン)、Kabar(ハルシュレヴェリュとブーヴィエの交配)などを栽培。もっとも古いフルミントは樹齢60~80年です。伝統的な生産者が多く存在するトカイにおいて、ナチュラルワインの生産者はごくわずかです。そんな中でTímeaは伝統的なトカイワインの素晴らしさを継承しつつも、ナチュラルという新しいあり方をそこに共存させようとしています。彼女のドライワインにはナチュラルラインとそうでないものがあり、ナチュラルラインは天然酵母で醸され、亜硫酸ゼロ瓶詰めされます。一方で甘口はそのエレガンスを失わせないためにナチュラルに栽培されたブドウを天然酵母で醸し、瓶詰めの際亜硫酸を添加します。これはナチュラルワイン不毛の土地であるトカイにおいて、偉大な挑戦なのです。彼女もまたStrekovのZsoltを尊敬しています。ハンガリーにおけるStrekovの存在の大きさを感じますが、Zsoltのヴェルシュリースリングを使ったワインを特に愛しているそうです。またBenczeやMauerとも交流があります。良い生産者は良い生産者を知る。まさにその通りだと思います。
